夜勤の際の看護業務は、日勤よりもトラブルが多い傾向にあるのが現状です。例としては、昼間は元気そうにしていた患者が、深夜になって容態が急変することが挙げられるでしょう。夜勤は日勤とは違って看護師の数が少ないので、注意力がより必要になるのです。
ときには、用もなくナースコールを押す人もいます。しかし、どんな場面や理由であろうと、看護師はナースコールが鳴ればすぐに現場に向かわなければいけません。それがイタズラとわかっている場合であってもです。事例として、いつも夜中に意味もなくナースコールを押す患者の部屋のナースコールが鳴り、いつものイタズラかと思いつつ現場に向かってみると、容態が急変し危険な状態だったというものがあります。もしそのとき、看護師がナースコールの鳴った部屋に行かなければ、取り返しのつかない事態になっていたかもしれません。
そのほかにも、さまざまな苦労があります。患者の処置を間違えてしまった、別の患者の薬と間違えて渡してしまったなど、看護師は人の命に関わっているので基本的に失敗は許されません。看護師は、些細な見落としもできないのです。
しかし、苦労が多いからこそ、そこにやりがいを感じることができます。自分が担当していた患者が元気に退院する際に、ありがとうといってくれることに喜びを感じられるのです。また、看護業務を通して自分自身を成長させることができる点も大きなやりがいとなるでしょう。たとえば、注射がうまく打てるようになったり、重要な役割をもらえたりとさまざまなことが挙げられます。